外出先でスマホの充電が切れそうな時、頼りになるのが3COINS(スリーコインズ)、通称「スリコ」のモバイルバッテリーです。おしゃれなデザインと手頃な価格で人気ですが、いざ使おうとした時に「あれ?充電できない?」「ランプが点滅したまま動かない」といったトラブルに見舞われることも少なくありません。
「買ったばかりなのに壊れた?」「不良品だったのかな」と焦る前に、まずは落ち着いて状況を確認しましょう。実はモバイルバッテリーの不具合は、本体の故障ではなく、ケーブルの相性や使い方のちょっとした勘違い、あるいは安全装置の作動が原因であるケースが非常に多いのです。
この記事では、多くのガジェットに触れてきた経験をもとに、スリーコインズのモバイルバッテリーが反応しない原因と、今すぐ試せる復活方法を徹底的に解説します。また、どうしても直らない場合の保証交換の流れや、安全な捨て方についても網羅しています。
まずは、この記事で解決できる重要なポイントをチェックしましょう。
- 側面や表面のボタンを1回押して「給電開始」の操作をしているか確認する
- 10000mAhなどの大容量モデルは充電に時間がかかるため、一晩待ってみる
- 「充電できない」原因の多くは、ケーブル断線やACアダプタの出力不足にある
- 購入から6ヶ月以内であれば、レシートを持参することで交換対応してもらえる可能性がある
スリーコインズのモバイルバッテリーが充電できない原因と対処法

「充電できない」といっても、その症状は様々です。「モバイルバッテリー本体への蓄電ができない」のか、それとも「モバイルバッテリーからスマホへの充電ができない」のか。
ここでは、よくある症状別に原因と具体的な対処法を解説していきます。説明書が手元になくても分かるようにステップ形式で見ていきましょう。
まずは基本の「使い方」と「充電方法」を確認
意外と多いのが、シンプルな使い方の見落としです。スリーコインズのモバイルバッテリーはシンプルな設計ですが、自動検知機能がないモデルの場合、ケーブルを繋いだだけでは充電が始まらないことがあります。
1. 電源ボタンを押していますか?
多くのモデルには、側面や表面に小さなボタンがついています。スマホとケーブルで繋いだ後、このボタンを1回カチッと押すことで出力が開始される仕様のものがあります。まずはこれを試してください。
2. ケーブルの差し込み口は合っていますか?
モバイルバッテリーには「IN(入力)」と「OUT(出力)」のポートがあります。
- IN(入力): モバイルバッテリー自体を充電する穴(Micro-BやType-Cが多い)
- OUT(出力): スマホへ電気を送る穴(USB-AやType-C)
特に最近のType-Cポート搭載モデルの場合、そのポートが「入力専用」なのか「入出力対応」なのかを確認する必要があります。**入力専用のType-Cポートにスマホを繋いでも、スマホは充電されません。**本体のポート付近に小さく「IN」「OUT」の刻印がないか確認してみましょう。
「すぐ使える」はずが反応しない時の対処
パッケージに「あらかじめ充電されています」「すぐ使える」と書いてあっても、購入直後に充電できないことがあります。これには「自然放電」という現象が関係しています。
長期間の在庫保管による放電
店舗の倉庫に長く保管されていた場合、出荷時に充電されていた電気が少しずつ抜け、空っぽ(過放電状態)になっていることがあります。リチウムイオン電池は完全に空になると、安全回路が働いて再充電を受け付けにくくなる性質があります。
対処法:
この場合、コンセントに繋いで数時間放置してみてください。最初の30分〜1時間はランプが点灯しなくても、内部でゆっくりと予備充電が行われ、ある時点から急にランプがついて充電が開始されることがあります。「壊れている」と判断して捨てる前に、まずは半日ほどコンセントに挿しっぱなしにしてみるのが復活のコツです。
説明書で確認したいランプ点滅の意味
スリーコインズのモバイルバッテリーには、状態を知らせるLEDインジケーター(ランプ)がついています。この点滅パターンには意味があります。モデルによって多少異なりますが、一般的な挙動をまとめました。
| LEDの状態 | 一般的な意味 | 対処法 |
| 点灯(点きっぱなし) | 充電完了、または残量表示 | 正常です。 |
| ゆっくり点滅 | 充電中(蓄電中) | そのまま満タンになるまで待ちましょう。 |
| 激しく高速点滅 | エラー発生 | ケーブルを抜き、しばらく放置して熱を冷ましてください。 |
| ボタンを押しても無反応 | 電池切れ(完全放電) | モバイルバッテリー本体を充電してください。 |
特に高速点滅している場合は、内部温度の上昇や、回路のショート、あるいは適合しない電圧のアダプタを使用しているなどの「異常」を検知しているサインです。一度すべてのケーブルを抜き、本体が熱くないか確認してください。熱を持っている場合は、冷めるまで使用を中止しましょう。
10000mAhモデル等の充電時間はどれくらい?
最近のスリコでは、5000mAhの軽量タイプだけでなく、10000mAhや20000mAhといった大容量モデルも販売されています。「いつまで経っても充電が終わらないから故障だ」と思っている場合、単に容量が大きすぎて時間がかかっているだけの可能性があります。
以下は、一般的な充電時間の目安です(使用するACアダプタによって大きく変わります)。
| バッテリー容量 | 5Wアダプタ (iPhone付属等の旧型) | 10W/12Wアダプタ (iPad付属等) | PD対応急速充電器 (18W以上) |
| 5000mAh | 約3〜4時間 | 約2〜3時間 | 約1.5〜2時間 |
| 10000mAh | 約6〜8時間 | 約4〜5時間 | 約3〜4時間 |
| 20000mAh | 約12時間以上 | 約8〜9時間 | 約6時間 |
もし、昔のiPhoneに付属していた小さなサイコロ型の充電器(5W出力)を使って10000mAhのバッテリーを充電している場合、満タンにするには一晩(8時間以上)かかります。「4時間経っても終わらない」のは故障ではなく仕様ですので、出力の高いアダプタに変えるか、気長に待ちましょう。
ケーブルやACアダプタの出力不足
「モバイルバッテリー本体が充電できない」という相談で最も多い原因がこれです。モバイルバッテリーは大容量の電気を蓄えるため、充電器側(ACアダプタとケーブル)にもある程度のパワーを求めます。
1. パソコンのUSBポートで充電していませんか?
パソコンのUSBポートはデータ通信が主目的であり、電力が非常に弱いです(0.5A程度)。これで大容量バッテリーを充電しようとすると、いつまで経ってもたまらないか、充電自体がスタートしないことがあります。必ずコンセントに挿すタイプのUSB充電器を使用してください。
2. ケーブルの断線を疑う
100均のケーブルや、長年使って根本が折れ曲がったケーブルを使っていませんか?見た目は大丈夫でも、内部で断線しかけていると、必要な電流が流れません。別のケーブルに変えてみるだけであっさり直ることがよくあります。
3. Type-C to Type-Cケーブルの落とし穴
最近増えている「両端がType-Cのケーブル」を使って充電する場合、充電器側が「USB PD(Power Delivery)」という規格に対応している必要があります。
スリーコインズの安価なモデルの中には、この**USB PDの制御信号にうまく対応しておらず、C-to-Cケーブルでは充電できない(A-to-Cケーブルなら充電できる)**という仕様のものも存在します。
もしC-to-Cケーブルで充電できない場合は、片側がUSB-A(長方形の普通のUSB)になっているケーブルと、それに対応する充電器を使って試してみてください。
スリーコインズのモバイルバッテリーが充電できないまま直らない時は

上記の対処法をすべて試しても反応がない、あるいはLEDが異常な点滅を繰り返す場合、残念ながら初期不良や故障、あるいは寿命の可能性があります。ここからは、修理や交換、そして最終的な廃棄方法について解説します。
壊れやすい?スリコバッテリーの口コミと評判
「スリーコインズの家電は壊れやすい」という噂を耳にすることがあるかもしれません。実際のところはどうなのでしょうか。
SNSや口コミサイトの傾向を分析すると、以下のような声が見られます。
- 良い口コミ: 「この値段でType-C対応はコスパ最強」「デザインが可愛くて持ち歩きやすい」「1年以上使っているが現役」
- 悪い口コミ: 「買って1週間で充電できなくなった」「当たり外れがある気がする」「接触が悪い」
3COINSのモバイルバッテリーは、1,000円〜2,000円台という非常に安価な価格設定が魅力です。大手メーカー製(AnkerやCIOなど)が3,000円〜5,000円することを考えると破格ですが、その分、製造コストを抑えているため、個体差が出やすい傾向にあるのは否定できません。
しかし、だからこそ3COINS側もしっかりとした保証体制を用意しています。すぐに「安かろう悪かろう」と諦めるのは損です。
購入から半年以内ならレシートで交換可能
ここが最も重要なポイントです。スリーコインズの家電製品(デバイス類)には、通常「6ヶ月間」の保証期間が設けられています。
パッケージの中に「保証書」が入っていなくても安心してください。3COINSでは、「購入時のレシート」が保証書の代わりとなります。
交換の手順:
- レシートを探す: これがないと対応が難しくなります(クレジットカードの明細やアプリの購入履歴で代用できる場合もありますが、基本はレシートです)。
- 商品とレシートを持って店舗へ: 購入した店舗でなくても、近くの3COINS店舗であれば対応してくれる場合が多いですが、念のため事前に電話で確認するとスムーズです。
- 状況を説明する: 「普通に使っていたが充電できなくなった」「ケーブルを変えてもダメだった」と伝えます。
在庫があれば新品と交換、在庫がなければ返金対応になるケースが一般的です。1,000円以上の商品ですから、泣き寝入りせずに店舗に相談してみましょう。
寿命のサインと膨張した時の危険性
もし、そのモバイルバッテリーを1年〜2年以上毎日使っているのであれば、それは故障ではなく「寿命」かもしれません。リチウムイオン電池は消耗品であり、一般的に300回〜500回の充放電で寿命を迎えます。
寿命のサイン:
- 満タンに充電しても、スマホを半分も充電できなくなった。
- 充電があっという間に終わる(実際には蓄電できていない)。
- 本体が膨らんでいる(重要)。
特に注意が必要なのが**「本体の膨張」**です。バッテリー内部でガスが発生し、ケースがパンパンに膨らんでいる状態は非常に危険です。
この状態で無理に充電したり、カバンの中で圧力をかけたりすると、発火や爆発の原因になります。膨らんだバッテリーは直りません。絶対に使用を中止し、速やかに処分してください。
店舗での回収は?正しい捨て方と廃棄方法
「壊れたから捨てよう」と思った時、絶対にやってはいけないことがあります。それは、「燃えないゴミ」や「普通のプラスチックゴミ」としてゴミ捨て場に出すことです。
モバイルバッテリー(リチウムイオン電池)は、ゴミ収集車の中で圧縮されると発火し、火災事故を引き起こす原因ワースト1になっています。自治体の回収車を燃やさないためにも、正しいルールで処分しましょう。
正しい処分の方法3選:
- 家電量販店の回収ボックスを利用するビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラなどの家電量販店には、入り口付近に「小型充電式電池回収ボックス(JBRC回収ボックス)」が設置されています。ここに投函するのが最も手軽で安全です。※スリーコインズの製品がJBRC加盟メーカーであるかを確認する必要があります。本体にリサイクルマーク(スリーアローマーク)があれば投函可能です。
- 3COINS店舗での回収相談一部の店舗では不要になった製品の回収を行っている場合がありますが、全店共通のサービスではありません。購入店に持ち込んで「処分をお願いできますか?」と相談してみるのも一つの手ですが、断られる場合もあるため、基本は量販店の回収ボックスか自治体の指示に従うのが無難です。
- 自治体の「有害ごみ」などの区分に従う近年では、市役所や公民館などに専用の回収ボックスを設置したり、「有害ごみ」「キケンごみ」として別途収集日を設けている自治体が増えています。お住まいの地域の「ゴミの出し方」パンフレットやWebサイトで「モバイルバッテリー」の項目を確認してください。
- 参考リンク:JBRC – 小型充電式電池のリサイクル
まとめ:スリーコインズ モバイルバッテリー 充電 できない
スリーコインズのモバイルバッテリーが充電できない時は、焦らずに以下の手順を踏んでみてください。
- ボタン操作とケーブル接続を見直す(IN/OUTの間違いはないか)。
- ケーブルとACアダプタを別のもの(できれば高出力なもの)に変えてみる。
- 一晩コンセントに挿したままにして、過放電からの復活を待つ。
- それでもダメなら、レシートを用意して店舗で交換を依頼する。
モバイルバッテリーは消耗品ですが、適切な使い方とトラブルシューティングを知っていれば、長く快適に使い続けることができます。もし寿命で買い替えることになったとしても、正しい捨て方を守り、安全に次のガジェットライフを楽しみましょう。
こちらの記事もおすすめ!

コメント