「カフェや外出先でノートパソコンのバッテリー残量が気になって作業に集中できない…」 「スマホもPCもタブレットも、全部充電できる万能なモバイルバッテリーが欲しい!」
そんな悩みを解決するのが、65W出力に対応した高機能モバイルバッテリーです。
かつてモバイルバッテリーはスマホを充電するためのものでしたが、技術の進化により、今やノートパソコンまで充電できるパワフルなモデルが主流になりつつあります。特に「USB Power Delivery(PD)」という急速充電規格に対応した65Wクラスの製品は、MacBook Proなどの高性能ノートPCから、iPhoneやAndroidスマートフォン、iPad、Nintendo Switchまで、あらゆるデバイスをこれ一台で急速充電できる頼れる存在です。
しかし、AnkerやCIOといった人気メーカーから様々なモデルが発売されており、「容量は?」「ポート数は?」「パススルーって何?」など、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。
そこでこの記事では、プロのガジェットブロガーである筆者が、65Wモバイルバッテリー選びで失敗しないためのポイントから、最新のおすすめモデルまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。
この記事を読めば、あなたのデジタルライフをより快適にする、最高の相棒が必ず見つかります。
65Wモバイルバッテリー選びで失敗しないための重要ポイント

まずは、数ある製品の中から自分にぴったりの一台を見つけるために、押さえておくべき重要なポイントを5つご紹介します。これらの点を理解するだけで、製品選びの精度が格段にアップします。
まずはここから!絶大な信頼を誇るAnker(アンカー)製モバイルバッテリー
モバイルバッテリー選びで迷ったら、まずチェックしたいのが**Anker(アンカー)**製品です。
Ankerは、元Googleのエンジニアたちによって設立された、充電関連製品のトップブランド。品質の高さ、最先端の技術、そして手厚いカスタマーサポートで、世界中のユーザーから絶大な信頼を得ています。
Ankerを選ぶメリット
- 高い安全性と信頼性: 独自の多重保護システムにより、過充電や発熱などのリスクを徹底的に排除。安心して毎日使えます。
- 最先端技術の採用: GaN (窒化ガリウム) 技術をいち早く採用し、小型で高出力な製品を次々と開発しています。
- 豊富なラインナップ: 大容量モデルから充電器一体型まで、用途に合わせて最適な製品を選べます。
- 手厚い保証: 最大24ヶ月の長期保証が付いている製品が多く、万が一の際も安心です。
特に65Wクラスのモバイルバッテリーは、ノートパソコンという高価なデバイスを接続するため、安全性と信頼性が何よりも重要です。その点、Anker製品なら間違いない選択と言えるでしょう。この記事の後半でも、具体的なAnkerのおすすめモデルを詳しくご紹介します。
ノートパソコンを充電するなら「USB PD 65W以上」が必須
ノートパソコンの充電を主目的とするなら、絶対に確認すべきなのが**「USB PD(Power Delivery)」に対応し、かつ「65W以上の出力」があるか**という点です。
USB PDとは?
USB PDとは、USB Type-Cポートを使って最大240W(2024年時点)の大きな電力を供給できる急速充電規格のこと。従来のUSB規格(5W程度)とは比べ物にならないパワーで、スマートフォンはもちろん、これまでACアダプターが必須だったノートパソコンなどの大型デバイスも効率的に充電できます。
なぜ65Wが必要?
多くの薄型・軽量ノートパソコン(MacBook Airや多くのWindows Ultrabookなど)は、付属のACアダプターが45W〜65Wクラスです。モバイルバッテリーの出力がPCの要求する電力より低いと、
- 充電速度が極端に遅くなる
- 充電しながらPC作業をすると、バッテリー残量が減っていく(給電が追いつかない)
- そもそも充電が開始されない
といった事態に陥ります。
そのため、安定してノートパソコンを充電・使用するためには、少なくとも純正ACアダプターと同等、できれば少し余裕のある65W以上の出力を持つモバイルバッテリーを選ぶことが必須なのです。お使いのノートパソコンのACアダプターに記載されている「OUTPUT(出力)」のW数を確認してみましょう。
充電器一体型ならコンセント周りがスッキリ!持ち物も減らせる
「モバイルバッテリーと、それを充電するための充電器、両方持ち歩くのが面倒…」
そんな方には、モバイルバッテリーとUSB充電器が一体になったモデルが断然おすすめです。
このタイプは、本体にコンセントプラグが内蔵されており、直接コンセントに挿して本体を充電できます。さらに、コンセントに挿した状態では、USB充電器としてスマホやPCを優先的に充電し、その後モバイルバッテリー本体の充電を開始してくれる優れものです。
充電器一体型モデルのメリット
- 荷物が減る: モバイルバッテリーと充電器を1つにまとめられるため、カバンの中がスッキリします。
- 充電忘れがなくなる: 外出先で使った後、ホテルのコンセントに挿しておけば、充電器として使いながら本体も充電されるため、翌朝にはフル充電の状態で持ち出せます。
- コンセント周りがシンプルに: 旅行や出張の際、複数の充電器を持ち歩く必要がなくなります。
デメリットとしては、同容量のバッテリー単体モデルに比べて少し大きく、重くなる傾向があることですが、それを補って余りある利便性があります。ミニマリストや出張が多いビジネスパーソンに特におすすめのタイプです。
作業を止めない!「パススルー充電」対応モデルのメリット
意外と見落としがちですが、非常に便利なのが**「パススルー充電」**に対応しているかどうかです。
パススルー充電とは、モバイルバッテリー本体をコンセントで充電しながら、同時にスマートフォンやノートパソコンなどのデバイスへ給電できる機能のこと。
パススルー充電が便利なシーン
- ホテルのコンセントが1つしかない時: コンセントにモバイルバッテリーを接続し、そこからPCとスマホを充電。朝には全てのデバイスがフル充電になっています。
- 電源が使えるカフェで: まずはPCを優先的に充電しつつ、モバイルバッテリー本体も充電しておくことで、席を立つときに満充電のバッテリーを持ち出せます。
この機能があれば、モバイルバッテリー本体の充電とデバイスの充電を個別に行う必要がなくなり、充電の管理が非常にスマートになります。特に、複数のデバイスを持ち歩き、限られたコンセントを有効活用したい方にとっては、必須とも言える機能です。
ただし、製品によってはパススルー充電時に出力が低下するものや、そもそも対応していないモデルもあるため、購入前に仕様をしっかり確認することが重要です。
意外な落とし穴?モバイルバッテリーでパソコンが充電できない原因と対策
「65Wのモバイルバッテリーを買ったのに、パソコンが充電できない!」というトラブルは、残念ながら時々発生します。その主な原因は以下の通りです。
- ケーブルがUSB PDに対応していない 最も多い原因がケーブルです。USB Type-Cケーブルは見た目が同じでも、充電能力に大きな差があります。100円ショップなどで売られている安価なケーブルは、データ転送やスマホの低速充電にしか対応していないことが多く、65Wのような大きな電力を流すことができません。 対策: **「USB PD対応」かつ「60W以上(できれば100W)対応」**と明記された、信頼できるメーカーのケーブルを使用しましょう。eMarkerというチップが内蔵されているケーブルが確実です。
- ノートパソコン側の仕様 古いモデルや一部のゲーミングPCなどでは、USB Type-Cポートがデータ転送専用で、充電(USB PD入力)に対応していない場合があります。 対策: パソコンの取扱説明書やメーカーの公式サイトで、USB Type-Cポートの仕様を確認しましょう。ポートの横に「稲妻マーク」や「コンセントマーク」があれば、充電に対応していることが多いです。
- モバイルバッテリーの出力不足 複数のポートに同時にデバイスを接続すると、合計出力が65Wに制限され、PCに供給される電力が不足することがあります。例えば、スマホを充電しながらだと、PCへの出力が45Wに低下する、といったモデルもあります。 対策: 製品の仕様書をよく読み、複数ポート同時使用時の各ポートの最大出力を確認しましょう。
これらのポイントを押さえておけば、購入後の「こんなはずじゃなかった…」という失敗を防ぐことができます。
【2025年最新】ノートPCもスマホもこれ1台!65W対応おすすめモバイルバッテリー

それでは、ここからは前述の選び方のポイントを踏まえ、プロの目線で厳選した65W対応のおすすめモバイルバッテリーをご紹介します。定番のAnkerから、高機能で人気のCIOまで、あなたのニーズに合ったモデルがきっと見つかります。
【ド定番】迷ったらこれ!Ankerの高性能65Wモバイルバッテリー
Anker 737 Power Bank (PowerCore 24000)
| スペック | 詳細 |
| 容量 | 24000mAh |
| 最大出力 | 140W (単ポート) |
| ポート構成 | USB-C ×2, USB-A ×1 |
| 合計最大出力 | 140W |
| サイズ | 約 156 x 55 x 50 mm |
| 重さ | 約 632 g |
| 特徴 | 超高出力140W、スマートディスプレイ搭載、パススルー充電対応 |
| 公式サイト | Anker Japan 公式サイト |
「65Wクラスを探しているのに、なぜ140W?」と思われるかもしれませんが、このAnker 737 Power Bankは、現行モバイルバッテリーの一つの到達点とも言える製品であり、65WクラスのPCユーザーにとっても最高の選択肢となります。
最大140Wの超高出力は、MacBook Pro (16インチ)のような高性能ノートPCさえもフルスピードで充電可能。もちろん、65WクラスのPCなら余裕綽々です。USB-Cポートが2つあるため、ノートPCを65Wで充電しながら、もう一つのポートでスマホを急速充電するといった使い方が余裕でこなせます。
特筆すべきは、バッテリー残量や各ポートの出力状況をリアルタイムで確認できるスマートディスプレイ。今どのくらいの速度で充電できているかが一目でわかるため、ガジェット好きにはたまらない機能であり、初心者にとっても安心材料になります。
24000mAhという大容量で、MacBook Airを約1.3回、iPhone 15 Proを約4.5回充電可能。少し重さはありますが、この性能と安心感を考えれば、PC作業を伴う外出や数日の出張にはこれ以上ない頼れる相棒となるでしょう。65Wはあくまで”最低ライン”と考え、将来性や利便性を重視するなら、間違いなくこのモデルがおすすめです。
【高機能】かゆいところに手が届く!CIOのSMARTCOBY TRIO
| スペック | 詳細 |
| 容量 | 20000mAh |
| 最大出力 | 67W (単ポート) ※モデルによる |
| ポート構成 | USB-C ×2, USB-A ×1 |
| 合計最大出力 | 65Wなど(モデルにより異なる) |
| サイズ | 約 150 x 72 x 27 mm (参考値) |
| 重さ | 約 400 g (参考値) |
| 特徴 | パススルー充電対応、残量デジタル表示、豊富なカラー |
| 公式サイト | CIO 公式サイト |
クラウドファンディング発のガジェットブランドとして、ユーザー目線の尖った製品開発で人気を集めているのがCIOです。その中でも「SMARTCOBY」シリーズは、高機能とデザイン性を両立した人気のモバイルバッテリーです。
CIO SMARTCOBY TRIO(※後継機や派生モデルが複数あります)は、最大65W(または67W)出力、20000mAhの容量、3ポート搭載という、ノートPCユーザーにとって非常にバランスの取れたスペックが魅力です。
Anker製品との違いは、よりコンパクトで軽量なモデルが多いこと、そしてデザイン性の高さ。表面のシボ加工は傷がつきにくく、ガジェットとしての所有欲を満たしてくれます。また、バッテリー残量が1%刻みでデジタル表示されるのも地味に便利なポイントです。
もちろん、2つのUSB-Cポートを使ったパススルー充電にも対応。ノートPCとスマホを同時に充電したい、でもなるべくコンパクトで軽いものが良い、という欲張りなニーズに応えてくれる、非常に完成度の高い一台です。
【充電器一体型】荷物を劇的に減らすミニマリストの最適解
Anker 733 Power Bank (GaNPrime PowerCore 65W)
| スペック | 詳細 |
| 容量 | 10000mAh |
| 最大出力 | 65W (充電器として) / 30W (モバイルバッテリーとして) |
| ポート構成 | USB-C ×2, USB-A ×1 |
| サイズ | 約 111 × 63 × 31 mm |
| 重さ | 約 320 g |
| 特徴 | モバイルバッテリーと充電器の1台2役、GaNPrime技術採用 |
| 公式サイト | Anker Japan 公式サイト |
「選び方」の章でもご紹介した、充電器一体型モデルの代表格がこのAnker 733 Power Bankです。
コンセントに直接挿せば最大65W出力のUSB急速充電器として、コンセントから抜けば最大30W出力のモバイルバッテリーとして機能する、まさに1台2役の画期的な製品。
注意点として、モバイルバッテリーとして使用する際の最大出力は30Wであるため、MacBook Airなどの消費電力が少ないPCであれば作業しながらの充電も可能ですが、65Wを要求するような高性能PCでは充電が追いつかない場合があります。
この製品が真価を発揮するのは、**「普段はMacBook Airのような省電力PCを使いつつ、外出先ではiPhoneやiPadの充電がメイン」**といったユーザーです。日中は充電器としてPCを使い、移動中やカフェではバッテリーとしてスマホを充電する。そしてホテルに着いたらまた充電器として全デバイスを充電する…というシームレスな体験は、一度味わうと手放せません。
荷物を一つでも減らしたいミニマリストや、スマートな充電環境を構築したい方に強くおすすめします。
【比較】あなたの用途に合うのはどれ?スペック一覧表
ここまでご紹介した代表的な3モデルを一覧表にまとめました。自分の使い方を想像しながら比較してみてください。
| モデル名 | Anker 737 Power Bank | CIO SMARTCOBY TRIO | Anker 733 Power Bank |
| 製品タイプ | モバイルバッテリー | モバイルバッテリー | 充電器一体型バッテリー |
| 容量 | 24000mAh | 20000mAh | 10000mAh |
| 最大出力(単ポート) | 140W | 67W | 30W (バッテリー時) / 65W (充電器時) |
| ポート数 | 3 (USB-C×2, A×1) | 3 (USB-C×2, A×1) | 3 (USB-C×2, A×1) |
| パススルー充電 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 重さ | 約 632g | 約 400g (参考) | 約 320g |
| こんな人におすすめ | ・高性能PCユーザー ・複数の機器を急速充電したい ・安心とパワーを最優先 | ・PCとスマホをバランス良く使いたい ・デザインと携帯性を重視 ・機能性にこだわりたい | ・荷物を最小限にしたいミニマリスト ・出張や旅行が多い ・MacBook Air等の省電力PCユーザー |
パソコンとスマホを同時に充電!複数ポート搭載モデルの賢い使い方
65Wクラスのモバイルバッテリーの多くは、USB-CとUSB-Aを合わせて2〜3ポート搭載しています。これにより、ノートパソコンを充電しながらスマートフォンも同時に充電、といった使い方が可能です。
ただし、ここで注意したいのが**「合計最大出力」と「出力の自動配分」**です。
例えば、合計最大出力が65Wのモデルで2つのポートを同時に使うと、出力が「PCに45W、スマホに20W」のように自動で振り分けられます。この場合、PCへの給電は45Wになるため、65Wを要求するPCだとパフォーマンスが低下したり、充電速度が落ちたりする可能性があります。
賢い使い方のポイント
- PCを最優先で充電したい時: 他のデバイスは接続せず、単独で充電する。
- 仕様を理解する: 購入前に、複数ポート同時使用時の各ポートの出力がどうなるのかを必ず確認する。(例:「USB-C1+C2:45W+20W」などと記載されています)
- 合計出力に余裕のあるモデルを選ぶ: Anker 737 Power Bankのように、合計出力が100Wを超えるモデルであれば、PCに65Wを供給しながら、他のポートでスマホを急速充電することも可能です。
自分の持っているデバイスと、どのようなシーンで同時に充電したいかを具体的にイメージすることが、最適な複数ポートモデルを選ぶカギとなります。
まとめ:あなたに最適な65Wモバイルバッテリーで快適なデジタルライフを
今回は、**「モバイルバッテリー 65w おすすめ」**をテーマに、選び方の重要ポイントから具体的な最新おすすめモデルまでを徹底的に解説しました。
最後にもう一度、重要なポイントをおさらいしましょう。
- PC充電には「USB PD 65W以上」が必須
- 信頼性で選ぶなら「Anker」が鉄板
- 荷物を減らすなら「充電器一体型」が最強
- スマートな充電管理には「パススルー充電」が便利
- 充電できない時は「ケーブル」をまず疑う
65Wの高出力モバイルバッテリーは、もはや単なる予備電源ではありません。ノートパソコン、スマートフォン、タブレット、イヤホン、スマートウォッチ…と、増え続けるデジタルデバイスを一手に引き受け、場所を選ばない自由な働き方や快適な旅行を可能にする**「電源のハブ」**とも言える存在です。
コンセントの場所を気にすることなく、好きな場所で、好きなだけ作業に集中できる。移動中に全てのデバイスの充電を完了させておくことができる。この快適さは、一度体験すると元には戻れないほどです。
この記事で紹介したモデルや選び方を参考に、ぜひあなたのライフスタイルをアップグレードしてくれる最高の65Wモバイルバッテリーを見つけてください。
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