せっかく最新のiPhone 16を手に入れたのに、外出先で「充電がない!」という事態は避けたいものです。
通勤や通学、ちょっとしたお出かけに便利なのが、軽量でコンパクトな「5000mAh」クラスのモバイルバッテリーです。
しかし、ここで多くの人が疑問に思うことがあります。
「5000mAhのバッテリーなら、iPhone 16も5000mAh分、つまり1回以上フル充電できるのでは?」
「それとも、最近のiPhoneは大容量だから足りない?」
実は、モバイルバッテリーのパッケージに書かれている数値と、実際にiPhoneに充電できる量には「ある物理的な法則」によるズレが存在します。これを理解していないと、「買ったのにフル充電できない」と後悔することになりかねません。
この記事では、iPhone 16シリーズにおける具体的な充電回数と、5000mAhと10000mAhのどちらを選ぶべきかの基準を、ガジェットのプロ視点で徹底解説します。
- 結論:5000mAhでiPhone 16を0%から100%までフル充電するのは難しい(約0.7〜0.8回分)。
- 仕組み:モバイルバッテリーの実効容量(実際に使える量)は、表記スペックの約60〜70%になる。
- 比較:10000mAhならiPhone 16を約1.5回以上充電可能で、丸一日外出しても安心感がある。
- 選び方:日常のバックアップなら「軽さ」重視で5000mAh、旅行や長時間外出なら10000mAhが正解。
モバイルバッテリー5000mAhだとiPhone16は何回充電できる?機種別に解説

「5000mAh」という数字は、あくまでバッテリー内部のセルの容量であり、実際にスマホへ送り出せる量とは異なります。
ここでは、iPhone 16シリーズのバッテリー容量をもとに、実際に5000mAhのモバイルバッテリーで何回(何%)充電できるのかをシミュレーションします。
結論:モバイルバッテリー5000mAhは何回分?iPhone16の実質充電量
まず結論からお伝えすると、5000mAhのモバイルバッテリーでは、iPhone 16を「0%から100%まで1回フル充電」することはできません。
これは、iPhone 16シリーズのバッテリー容量が増加していることと、モバイルバッテリーからの給電時にエネルギーロスが発生するためです。
一般的な5000mAhのモバイルバッテリーで実際に充電に使える容量(実効容量)は、およそ3,000mAh前後となります。
iPhone 16シリーズのバッテリー容量(推定値含む)と、充電可能な回数(目安)を以下の表にまとめました。
| 機種名 | バッテリー容量(目安) | 5000mAhでの充電回数 | 充電可能%(目安) |
| iPhone 16 | 約 3,561 mAh | 約 0.8 回 | 約 80% |
| iPhone 16 Plus | 約 4,674 mAh | 約 0.6 回 | 約 60% |
| iPhone 16 Pro | 約 3,582 mAh | 約 0.8 回 | 約 80% |
| iPhone 16 Pro Max | 約 4,685 mAh | 約 0.6 回 | 約 60% |
※数値はバッテリーの状態や気温、充電中の操作有無により変動します。
iPhone 16(無印)やiPhone 16 Proの場合、バッテリー残量が20%の時に充電を開始すれば、なんとか90%〜100%近くまで回復できる計算です。しかし、PlusやPro Maxといった大型モデルの場合、半分ちょっと回復させるのが限界となります。
「1回フル充電できないと意味がない」と考えるか、「緊急時に80%まで回復できれば十分」と考えるかが、5000mAhを選ぶ分かれ道となります。
歴代機種と比較:モバイルバッテリー5000mAhは何回iPhone15/14を充電可能?
iPhoneを買い替えた方や、ご家族で別の機種を使っている方のために、iPhone 15やiPhone 14の場合どうなるかも見てみましょう。
近年、iPhoneのバッテリー容量はわずかながら増加傾向、あるいは高止まりしています。
iPhone 15シリーズの場合
iPhone 15のバッテリー容量は約3,349mAhです。iPhone 16よりも若干容量が小さいため、充電できる割合は少し増えます。
- iPhone 15: 約0.9回(約90%回復)
- iPhone 15 Pro: 約0.9回(約90%回復)
- iPhone 15 Plus / Pro Max: 約0.6〜0.7回
iPhone 15であれば、5000mAhのモバイルバッテリーでほぼ満充電に近い状態まで持っていくことが可能です。
iPhone 14シリーズの場合
iPhone 14のバッテリー容量は約3,279mAhです。ここまで遡ると、条件が良ければギリギリ1回フル充電できるかどうか、というラインになります。
- iPhone 14: 約0.9〜1.0回
- iPhone 14 Pro: 約0.9回
- iPhone 14 Plus / Pro Max: 約0.6〜0.7回
歴代モデルと比較しても、iPhone 16はバッテリー持ちが良くなった(容量が増えた)分、5000mAhのモバイルバッテリーで回復できる「割合」は減っていることがわかります。
知っておくべき知識:そもそもモバイルバッテリーは何回充電できる計算なのか
なぜ「5000mAh」と書いてあるのに、3000mAh程度しか使えないのでしょうか?
詐欺ではありません。これは電気の物理法則によるものです。
モバイルバッテリー選びで失敗しないために、この計算式と仕組みを簡単に理解しておきましょう。
1. 電圧変換によるロス(3.7V → 5V)
モバイルバッテリーの中に入っているリチウムイオン電池の電圧は、通常「3.7V(ボルト)」です。
しかし、USB経由でスマホに電気を送る際は、電圧を「5V」(急速充電なら9Vや15Vなど)に昇圧(ブースト)させる必要があります。
計算式で表すと以下のようになります。
$$5000mAh \times 3.7V \div 5V = 3700mAh$$
電圧を5Vに上げた時点で、容量の数値上は3700mAhになってしまいます。
2. 変換効率によるロス(熱など)
さらに、電圧を変える際の回路の抵抗や、ケーブルを通る時の抵抗によって、エネルギーの一部が「熱」として逃げてしまいます。
一般的なモバイルバッテリーの変換効率は**約80%〜90%**と言われています。MagSafe(ワイヤレス充電)の場合はさらにロスが大きく、効率は60%〜70%程度まで落ちることもあります。
これらを掛け合わせると、実際に使える容量(実効容量)は以下のようになります。
$$3700mAh \times 0.8(変換効率) = 2960mAh$$
つまり、**「表記スペックの約6割」**というのが、モバイルバッテリーが何回充電できるかを計算する際の鉄則なのです。
メーカーによっては、公式サイトのQ&Aなどでこの「実効容量」や「定格容量」について明記している場合があります。例えばAnkerなどの大手メーカーでは、スペックの注意書きに「※充電回数は目安です」と記載があります。
容量不足が不安な人へ:モバイルバッテリー10000mAhは何回iPhone16を充電可能?

「5000mAhだとフル充電できないのか…ちょっと不安だな」
そう感じた方は、倍の容量である「10000mAh」クラスを検討すべきです。
最近の10000mAhバッテリーは技術の進化により、数年前の5000mAhクラスと同じくらいのサイズ感まで小型化しているものもあります。
安心感重視:モバイルバッテリー10000mAhは何回分?iPhone16の場合
10000mAhのモバイルバッテリーであれば、実効容量はおよそ6,000mAh〜6,500mAhとなります。
これだけの容量があれば、iPhone 16シリーズでも余裕を持って運用できます。
| 機種名 | 10000mAhでの充電回数 | 安心度 |
| iPhone 16 | 約 1.7 回 | ◎(1日中使い倒しても安心) |
| iPhone 16 Plus | 約 1.3 回 | ◯(フル充電1回+予備) |
| iPhone 16 Pro | 約 1.7 回 | ◎(動画撮影などで消耗しても回復可能) |
| iPhone 16 Pro Max | 約 1.3 回 | ◯(大容量モデルでもフル充電可能) |
最大のメリットは「確実に1回は0%から100%にできる」という安心感です。
例えば、夜に充電を忘れて朝起きたらバッテリーが10%だった、という絶望的な状況でも、10000mAhのバッテリーを持っていれば移動中に完全回復させることができます。これは5000mAhモデルにはできない芸当です。
また、iPhone 16 PlusやPro Maxなどの大型モデルを使っているユーザーにとっては、10000mAhが事実上の「標準」と考えた方が良いでしょう。
旧機種もチェック:モバイルバッテリー10000mAhで何回iPhone14/13は充電できる?
ご自身がiPhone 16を使っていても、家族やパートナーがiPhone 14や13を使っている場合、バッテリーを貸してあげるシチュエーションがあるかもしれません。
10000mAhあれば、自分と相手のiPhoneを両方ともある程度充電することができます。
iPhone 14 / 13 シリーズの場合
iPhone 13のバッテリー容量は約3,227mAh、iPhone 14は約3,279mAhです。
- iPhone 14 / 13: 約1.8〜1.9回(ほぼ2回分)
- iPhone 14 / 13 Pro: 約1.8回
- iPhone 14 / 13 Pro Max: 約1.4回
iPhone 13や14(無印・Pro)であれば、**「約2回分」**という感覚で使えます。
「1回充電してもまだ半分残っている」という状態は、精神的に非常に楽です。
例えば、1泊2日の旅行であれば、コンセントがない環境でも10000mAhのモバイルバッテリーが1つあれば、iPhoneの電池切れを心配する必要はほとんどありません。
徹底比較:5000mAhと10000mAh、あなたにはどっちがおすすめ?
ここまで「回数」に焦点を当ててきましたが、モバイルバッテリー選びで重要なのは回数だけではありません。「重さ(携帯性)」とのバランスが重要です。
最後に、あなたのライフスタイルにはどちらが合っているかを整理します。
5000mAhがおすすめな人(キーワード:日常・軽量・緊急用)
- とにかく荷物を軽くしたい人:5000mAhクラスは、重量が約100g〜120g程度の製品が多く、卵2個分くらいの重さです。ポケットに入れても気になりません。
- ケーブルレス(MagSafe)でスマートに使いたい人:iPhone 16の背面にピタッとつくMagSafe対応モデルは5000mAhが主流です。装着したまま操作しても重すぎず、操作性を損ないません。
- 「帰宅までのつなぎ」があればいい人:会社や学校との往復がメインで、バッテリーが切れるとしても夕方以降。あと30%〜50%回復できれば家に着く、という場合は5000mAhで十分です。
10000mAhがおすすめな人(キーワード:旅行・ゲーム/動画・安心感)
- 充電し忘れが多い人:iPhoneの充電を忘れるだけでなく、モバイルバッテリー自体の充電を毎日するのが面倒な人は、容量に余裕がある10000mAhが向いています。
- ゲームや動画撮影、テザリングを多用する人:iPhone 16の高性能なカメラやチップをフル活用すると、バッテリーは驚くほどの速さで減ります。ヘビーユーザーには10000mAhが必須です。
- 複数デバイスを持ち歩く人:iPhone以外に、AirPodsやApple Watch、iPadなども充電したい場合は、5000mAhでは全く足りません。
比較まとめ表
| 項目 | 5000mAh | 10000mAh |
| iPhone 16 充電回数 | 約0.8回 | 約1.7回 |
| 重量の目安 | 100g〜120g | 180g〜220g |
| サイズ感 | 口紅やカードケース並 | スマホ本体より少し小さい程度 |
| 価格相場 | 2,000円〜5,000円 | 3,000円〜8,000円 |
| 最適な用途 | 通勤・通学・散歩 | 旅行・出張・イベント |
まとめ:モバイルバッテリー5000mAhは何回iPhone16を充電できるか理解して選ぼう
今回の記事のポイントを改めて整理します。
- iPhone 16を5000mAhのモバイルバッテリーで充電すると、**約0.8回分(80%程度)**の回復量となる。
- 0%から100%へのフル充電はできないが、**「外出先でのバッテリー切れを防ぐ」**という目的には十分使える。
- Pro Maxなどの大型機種や、安心感を求めるなら、約1.5回以上充電できる10000mAhがおすすめ。
- モバイルバッテリーの実際の充電量は、表記容量の6〜7割になることを覚えておく。
iPhone 16はバッテリー性能も向上していますが、それ以上に私たちのスマホ依存度も高まっています。
「軽さを取って5000mAhでスマートに過ごす」か、「重さを許容して10000mAhで安心を手に入れる」か。
あなたの日常の行動範囲と、スマホの使い方に合わせて最適な一台を選んでください。適切な容量のモバイルバッテリーがあれば、iPhone 16のポテンシャルを一日中最大限に引き出すことができます。
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