海外旅行を計画しているとき、持ち物リストの中で意外と頭を悩ませるのがモバイルバッテリーです。スマートフォンの性能が上がった現代、地図アプリ、翻訳、SNS、写真撮影と、海外でのスマホ活用シーンは日本国内以上に多岐にわたります。しかし、いざ選ぼうとすると、どれくらいの容量が必要なのか、飛行機への持ち込みに制限はあるのか、そして海外の電圧で壊れないかなど、多くの疑問が浮かんでくるはずです。
この記事では、海外旅行におけるモバイルバッテリー選びの決定版として、最適な容量の考え方から、空港で没収されないためのルール、そして現地での充電トラブルを防ぐ方法までを網羅的に解説します。旅の相棒として信頼できる一台を見つけるための参考にしてください。
記事のポイント4つ
- 用途別のおすすめ容量:迷ったら10000mAh、軽さ重視なら5000mAhが目安。
- 機内持ち込みルール:預け入れ荷物は厳禁。100Wh(約27,000mAh)以下なら安心。
- 海外対応の確認:電圧(100V-240V)とコンセント形状の確認方法を伝授。
- 信頼のブランド:迷った時は、世界的に普及しているAnker(アンカー)が鉄板。
海外旅行に最適なモバイルバッテリーの容量とおすすめの選び方

海外旅行用のモバイルバッテリーを選ぶ際、最も重要なのは容量と携帯性のバランスです。あまりに大容量すぎると重くて持ち歩きが苦痛になり、逆に小さすぎると夕方にはスマホの電源が切れてしまうかもしれません。ここでは、そもそも必要なのかという疑問から、具体的な容量の目安までを深掘りします。
海外旅行にモバイルバッテリーはいらない?スマホの充電不足を防ぐ必須アイテム
結論から言えば、海外旅行にモバイルバッテリーは絶対に必要です。日本国内であれば、カフェやコンビニ、駅の充電スポットを探すことも容易ですが、海外ではそうはいきません。
特に海外旅行中は、以下のような理由でバッテリー消費が劇的に早まります。
- GPSの常時利用:Googleマップや交通機関のアプリを常に起動して移動するため。
- カメラと動画撮影:美しい景色や食事を記録に残すと、画面点灯時間が長くなります。
- ネットワーク環境:ローミングやeSIM、現地の不安定なWi-Fiを探し続ける動作は電池を激しく消耗します。
- 翻訳アプリの活用:リアルタイム翻訳やカメラ翻訳は、プロセッサに大きな負荷をかけます。
もし異国の地でスマホのバッテリーが切れてしまったら、ホテルの場所がわからなくなり、タクシーを呼ぶこともできず、緊急時の連絡も取れなくなります。モバイルバッテリーはいらないという考えは捨て、安心を買うつもりで必ず用意しましょう。
海外旅行は5000mAhで足りる?用途に合わせたおすすめ容量の目安
容量を選ぶ際、多くの人が迷うのが5000mAhか10000mAhかという選択肢です。それぞれの特徴と、どのような人に向いているかを解説します。
5000mAhのモバイルバッテリー:軽さ重視派
5000mAhのモデルは、スマートフォンを約1回フル充電できる容量です。
- メリット:ポケットに入るほど小さく、重量も150g程度と非常に軽い。
- デメリット:スマホのヘビーユーザーや、夜遅くまで出歩く場合には心もとない。
- おすすめな人:荷物を極限まで減らしたい人、あくまで予備として持っておきたい人。
10000mAhのモバイルバッテリー:最もおすすめの標準モデル
10000mAhは、現在のモバイルバッテリー市場で最もバランスが良いとされる容量です。スマートフォンを約2回から3回充電可能です。
- メリット:1日中外出していても安心感があり、タブレットの充電も少し行える。
- デメリット:重量が200g〜250g程度になり、少し厚みが出る。
- おすすめな人:地図アプリを多用する人、動画を撮る人、海外旅行の初心者。
20000mAh以上のモバイルバッテリー:複数デバイス所持派
- メリット:数日間充電しなくても耐えられる。ノートPC(USB-PD対応)の充電も可能。
- デメリット:重く、サイズも大きいため、常に持ち歩くには負担。
- おすすめな人:複数人で共有したい人、PC作業を伴うデジタルノマド、長期のキャンプや登山を伴う旅行。
以下に、主要な容量ごとの比較表をまとめました。
| 容量 | スマホ充電回数 | 重量の目安 | 適した旅行スタイル |
| 5000mAh | 約1回 | 100g – 170g | 短時間の外出・軽装 |
| 10000mAh | 約2〜3回 | 180g – 240g | 一般的な観光・終日外出 |
| 20000mAh | 約4〜6回 | 350g – 450g | 複数端末・PC利用・長期移動 |
モバイルバッテリーの海外対応の見分け方と電圧のチェック方法
モバイルバッテリー本体を、海外のコンセントから充電する際に気になるのが電圧の問題です。日本の電圧は100Vですが、海外では220Vや240Vが主流です。
モバイルバッテリーそのものには電圧を変換する機能はありませんが、モバイルバッテリーを充電するために使うACアダプタ(USB充電器)が海外対応であれば問題ありません。
見分け方は非常に簡単です。充電器の表面に印字されている仕様欄を確認してください。
- INPUT: 100-240V 50/60Hzこのように記載されていれば、それは世界共通仕様(ユニバーサルボルテージ)です。現在、AnkerやAppleなどの有名ブランドから発売されているUSB充電器のほとんどはこの仕様になっており、変圧器なしでそのまま海外のコンセントに差し込めます。
ただし、注意が必要なのはコンセントの形状です。電圧が対応していても、プラグの形が異なると物理的に差し込めません。訪れる国のプラグ形状(Aタイプ、Cタイプ、BFタイプなど)を確認し、必要に応じて変換プラグを準備してください。
海外旅行でモバイルバッテリーを持ち込むルールとおすすめの活用術

容量や電圧の確認ができたら、次は実際にどうやって運ぶか、そしてどの製品を選ぶべきかという実践的なフェーズに移ります。ここを間違えると、空港の保安検査場でせっかく買ったバッテリーを没収されるという悲劇に見舞われます。
モバイルバッテリーの海外への機内持ち込み制限と預けられない理由
モバイルバッテリーは、航空法によって厳格なルールが定められています。最も重要なルールは、預け入れ手荷物(スーツケース)には絶対に入れてはいけないということです。必ず手荷物として機内に持ち込んでください。
なぜ預けられないのでしょうか。モバイルバッテリーに使用されているリチウムイオン電池は、衝撃や短絡によって発火・爆発するリスクがあるためです。貨物室で発火すると発見と消火が遅れるため、乗客が常に監視できる客室への持ち込みのみが許可されています。
また、持ち込める容量にも制限があります。国際的な基準(IATAルール)では以下のようになっています。
- 100Wh以下のもの:個数制限なし(または航空会社により10個程度まで)で持ち込み可能。
- 100Wh超〜160Wh以下のもの:最大2個まで持ち込み可能(要事前申請の場合あり)。
- 160Whを超えるもの:持ち込み不可。
ここで注意したいのが、モバイルバッテリーの表記はmAh(ミリアンペアアワー)ですが、航空会社の規定はWh(ワットアワー)である点です。変換式は以下の通りです。
$$Wh = \frac{mAh \times 3.7V}{1000}$$
この計算式に基づくと、100Whは約27,027mAhに相当します。つまり、市販されている容量20,000mAh程度のモバイルバッテリーであれば、ほとんどのケースで問題なく機内に持ち込めます。しかし、超大容量の30,000mAhを超えるような製品は制限に引っかかる可能性があるため、注意が必要です。
海外対応のアンカー(Anker)製がおすすめ!旅行に便利な人気モデル
ガジェット好きだけでなく、一般の旅行者からも圧倒的な支持を得ているのがAnker(アンカー)です。Anker製品が海外旅行におすすめな理由は、その信頼性と独自の安全技術にあります。
特に、MultiProtect(マルチプロテクト)という保護システムが搭載されており、過電圧保護や電子回路のショート防止機能が備わっているため、電圧の不安定な海外のホテルでも安心して使用できます。
海外旅行に特におすすめのモデルを紹介します。
1. Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)
これはACアダプタとモバイルバッテリーが一体化したFusionシリーズの進化系です。
- 特徴:そのままコンセントに挿して充電器として使え、抜けば5000mAhのバッテリーになります。
- 旅行でのメリット:荷物が減る。ホテルのコンセントでスマホとバッテリーを同時に充電できる。
2. Anker 523 Power Bank (PowerCore 10000)
薄型で持ち運びやすい10000mAhの定番モデルです。
- 特徴:スマホと一緒に重ねて持てるほど薄い。
- 旅行でのメリット:ポケットに入れて観光しても邪魔にならない。
3. Anker 737 Power Bank (PowerCore 24K)
PCも充電したい、あるいは最強のスペックを求める人向けです。
- 特徴:最大140Wの超高出力。
- 旅行でのメリット:移動中の機内やカフェでMacBookなどのノートPCをフルスピード充電できる。
詳細な製品情報はAnker Japan公式サイトで確認できます。
モバイルバッテリーを海外で充電できる方法と「充電できない」トラブルの対策
現地に到着して、いざモバイルバッテリーを充電しようとしたら「なぜか充電できない」というトラブルに遭遇することがあります。その主な原因と対策をまとめました。
- 変換プラグの接触不良安価な変換プラグを使っていると、中の金属板が緩んでいて電気が流れないことがあります。プラグを少し動かしてみて、充電ランプがつくか確認してください。
- 電圧ではなく電流(アンペア)不足ホテルの枕元にあるUSBポートから直接充電しようとすると、出力が非常に弱く、大容量のモバイルバッテリーを充電するには一晩かけても終わらないことがあります。必ず、自分のACアダプタを使用して壁のコンセントから直接給電してください。
- 高温による保護機能南国など暑い地域でカバンの中に入れておくと、バッテリーの温度が上昇し、安全のために充電・給電がストップすることがあります。涼しい場所で休ませてから再度試しましょう。
- ケーブルの断線海外旅行は移動が多く、カバンの中でケーブルが無理に曲げられがちです。予備のUSBケーブルを1本持っておくだけで、このリスクは回避できます。
まとめ:海外旅行で失敗しないモバイルバッテリーの容量とおすすめの選択
海外旅行におけるモバイルバッテリー選びは、旅の安全と快適さを守るための重要なタスクです。
まず、容量については1日中歩き回る観光スタイルなら10000mAhを選んでおけば間違いありません。荷物を極限まで軽くしたい場合でも、最低5000mAhは持っておくべきです。機内持ち込みに関しては、必ず手荷物として持ち込み、27,000mAh(100Wh)以下の製品を選ぶようにしましょう。
また、電圧については多くの製品が100V-240Vに対応していますが、コンセントの形を変える変換プラグだけは忘れないようにしてください。そして、信頼性を重視するならAnkerなどの実績あるメーカー品を選ぶのが、トラブルを未然に防ぐコツです。
万全の準備を整えて、バッテリー切れの心配がないストレスフリーな海外旅行を楽しんでください!
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