「スマホの充電、もっとスマートに済ませたい…」 「ケーブルが絡まるのがストレス…」
そんな悩みを解決してくれるのが、次世代のワイヤレス充電規格**「Qi2(チー・ツー)」**に対応したモバイルバッテリーです。
Qi2は、AppleのMagSafe技術をベースに開発され、マグネットでスマホにピタッとくっつき、最大15Wの高速ワイヤレス充電を実現します。これにより、従来のワイヤレス充電で課題だった「位置ズレによる充電ロス」や「充電速度の遅さ」といったストレスから解放されます。
この記事では、プロのガジェットブロガーである筆者が、Qi2対応モバイルバッテリーの基本的な選び方から、知っておきたいデメリット、さらにはAnkerやCIO、Belkinといった人気メーカーのおすすめ製品まで、5000文字以上の大ボリュームで徹底的に解説します。
この記事を読めば、あなたの使い方に最適なQi2対応モバイルバッテリーが必ず見つかります。さあ、ケーブルレスで快適なスマホライフを手に入れましょう!
Qi2対応モバイルバッテリーの選び方と知っておくべき基礎知識

まずは、Qi2対応モバイルバッテリーを選ぶ上で欠かせない基礎知識や、比較する際のチェックポイントを分かりやすく解説します。自分に合った製品を見つけるための土台となる部分なので、しっかり確認していきましょう。
そもそも「Qi2」とは?従来のQiやMagSafeとの違いをズバリ解説!
「Qi2」という言葉を初めて聞いた方もいるかもしれませんね。Qi2は、ワイヤレス充電の国際標準規格を策定する団体「WPC(Wireless Power Consortium)」が発表した、全く新しいワイヤレス充電規格です。
最大の特徴は、AppleのMagSafe技術をベースにした「MPP(Magnetic Power Profile)」を採用している点です。
これにより、従来のQi規格にはなかった**「マグネットによる完璧な位置合わせ」**が可能になりました。
| 規格 | 最大出力 | マグネット | 特徴 |
| Qi2 (MPP) | 15W | あり | MagSafeベースで高速・高効率。Android/iPhone対応。 |
| MagSafe | 15W | あり | Apple独自の規格。iPhone 12以降で対応。 |
| 従来のQi (EPP) | 15W | なし | 位置合わせがシビアで、ズレると速度が低下しやすい。 |
| 従来のQi (BPP) | 5W | なし | 標準的な速度。多くのワイヤレス充電対応機器が採用。 |
Qi2のメリット
- 最大15Wの高速ワイヤレス充電: 従来のQi(5W〜7.5W)よりも大幅に速く充電できます。
- マグネットでピタッと固定: 位置ズレによる充電ロスや中断がなく、充電効率が非常に高いです。
- Androidでも利用可能: これまでiPhoneの特権だったマグネット式ワイヤレス充電が、Qi2対応のAndroidスマートフォンでも利用できるようになります。
- 安全性の向上: WPCによる厳格な認証プロセスにより、安全性が確保されています。
簡単に言えば、**「これまでiPhoneでしか使えなかったMagSafeの便利な充電体験を、iPhoneでもAndroidでも、より安全に使えるようにした公式規格」**がQi2なのです。
ワイヤレスモバイルバッテリーに潜むデメリットも正直に解説
手軽で便利なワイヤレス充電ですが、メリットばかりではありません。購入後に後悔しないためにも、デメリットをしっかり理解しておきましょう。
- 有線充電には速度と効率で劣る 最新のQi2規格は15Wと高速になりましたが、USB-Cケーブルを使った有線充電(PD充電など)は、30Wやそれ以上の速度に対応しているものが多く、充電スピードではまだ有線に軍配が上がります。また、ワイヤレス充電は構造上、送電側と受電側のコイル間でエネルギーのロスが生じるため、有線に比べて充電効率が若干落ちます。
- 充電中は発熱しやすい ワイヤレス充電は、電磁誘導の原理を利用して電力を送るため、どうしても熱が発生しやすくなります。特に夏場の車内や、スマホケースをつけたままの充電は高温になりがちです。多くの製品には安全装置が搭載されており、一定の温度に達すると充電速度を落としたり、停止したりするようになっていますが、バッテリーの劣化につながる可能性はゼロではありません。
- 重ねたままでは操作しにくい場合も マグネットでくっつくQi2モバイルバッテリーは、充電しながらの操作がしやすいのがメリットですが、製品の厚みや大きさによっては、スマホが持ちにくくなることがあります。特に手が小さい方や、スマホリングなどを普段使っている方は、バッテリーのサイズ感を事前にチェックしておくことをおすすめします。
これらのデメリットはQi2に限らず、ワイヤレス充電全般に言えることです。しかし、Qi2は**「位置ズレによる充電ロスや発熱」という最大の弱点を克服**しており、従来のワイヤレス充電よりも快適に使えることは間違いありません。
容量で選ぶ!5000mAhと10000mAhの最適な使い分け
モバイルバッテリー選びで最も重要なのが**「バッテリー容量」です。Qi2対応モデルでは、主に5000mAhと10000mAh**の2種類が主流となっています。それぞれの特徴を理解し、自分のライフスタイルに合ったものを選びましょう。
日常使いに最適!コンパクトな「5000mAhモデル」
5000mAhの容量は、最新のスマートフォンをおよそ1回弱〜1回分フル充電できるくらいのサイズ感です。
- メリット:
- 薄型で軽量なモデルが多く、持ち運びが苦にならない。
- スマホに装着したままでも操作しやすく、一体感が高い。
- 価格が比較的リーズナブル。
- デメリット:
- 複数回充電するには容量が心許ない。
- タブレットなど、消費電力の大きいデバイスの充電には不向き。
- こんな人におすすめ:
- 通勤・通学など、毎日のちょっとした充電に使いたい方。
- カバンを小さく、軽くしたい方。
- 外出先でバッテリーがゼロになるのを防ぐ「お守り」として持ちたい方。
旅行や出張でも安心!大容量の「10000mAhモデル」
10000mAhの容量があれば、最新のスマートフォンをおよそ2回前後フル充電できます。外出先でバッテリー残量を気にしたくない方に最適です。
- メリット:
- スマホを複数回充電できる安心感。
- 友人や家族とバッテリーをシェアできる。
- 複数のUSBポートを備え、有線充電も同時にできるモデルが多い。
- デメリット:
- 5000mAhモデルに比べてサイズが大きく、重くなる。
- 価格が高くなる傾向がある。
- こんな人におすすめ:
- 旅行や出張、アウトドアなど、長時間コンセントがない環境で過ごすことが多い方。
- 動画撮影やゲームなど、バッテリー消費の激しい使い方をする方。
- スマホとイヤホンなど、複数のデバイスを充電したい方。
| 容量 | メリット | デメリット | おすすめの用途 |
| 5000mAh | 薄い、軽い、安い、持ちやすい | 容量が少ない | 日常使い、通勤・通学 |
| 10000mAh | 容量が多い、複数回充電可能 | 大きい、重い、高い | 旅行、出張、ヘビーユース |
持ち運びやすさを左右する「薄型・軽量」という正義
毎日持ち歩くものだからこそ、モバイルバッテリーの**「薄さ」と「軽さ」**は非常に重要なポイントです。「qi2 モバイルバッテリー 薄型」で探している方も多いでしょう。
薄型モデルのメリットは、何と言ってもスマホとの一体感です。ポケットやサコッシュにスマホと重ねて入れてもかさばらず、スマートに持ち運べます。また、充電しながら操作する際も、厚みがない方が圧倒的に持ちやすくなります。
一般的に、5000mAhクラスのモデルは薄型の製品が多く、10000mAhクラスになると厚みと重量が増す傾向にあります。ただし、最近では技術の進歩により、10000mAhでも比較的スリムなモデルが登場しています。
製品選びの際は、スペック表の「厚さ(mm)」と「重量(g)」を必ずチェックし、自分の許容範囲かどうかを判断しましょう。
あると超便利!「パススルー充電」機能はマストでチェック
「ワイヤレスモバイルバッテリー パススルー」というキーワードも注目されています。パススルー充電とは、モバイルバッテリー本体をコンセントで充電しながら、同時にスマートフォンなどのデバイスへも充電(給電)できる機能のことです。
この機能があると、例えば夜寝る前に、コンセントが1つしかなくても、ACアダプターからモバイルバッテリー、モバイルバッテリーからスマホへと繋いでおけば、朝起きた時には両方とも満充電になっている、という使い方ができます。
旅行先のホテルのようにコンセントの数が限られている場面で、非常に重宝する機能です。対応している製品と非対応の製品があるので、購入前には必ず仕様を確認しましょう。
iPhoneもAndroidも「くっつく」快適さを体験しよう!
「ワイヤレスモバイルバッテリー くっつく」という検索ワードは、まさにQi2の真骨頂を表しています。
マグネットでスマホの背面にピタッと固定されるため、
- 充電しながらでもズレる心配がない
- ケーブルが不要で取り回しが楽
- 充電しながら通話や動画視聴、ゲームがしやすい
といった大きなメリットがあります。この「くっつく」快適さは、一度体験すると元には戻れないほどです。
iPhone 12シリーズ以降のユーザーであれば、本体に内蔵されたMagSafe機構でそのまま利用できます。MagSafe対応のケースを装着していても問題ありません。
一方、AndroidユーザーやiPhone 11以前のユーザーでも、**「MagSafeリング」**と呼ばれる金属製のリングをスマホ本体やケースに貼り付けることで、Qi2のマグネット機能を利用できるようになります。
【2025年最新】Qi2対応おすすめモバイルバッテリー徹底比較

お待たせしました!ここからは、数ある製品の中から厳選した、おすすめのQi2対応モバイルバッテリーを具体的に紹介していきます。容量別、人気メーカー別に比較しているので、あなたの理想の一台がきっと見つかります。
Qi2対応おすすめモバイルバッテリー スペック比較表
まずは、今回ご紹介する主要モデルのスペックを一覧表でチェックしてみましょう。
| メーカー | 製品名 | 容量 | Qi2出力 | USB-C出力 | 重量 | サイズ | 特徴 |
| Anker | MagGo Power Bank (10000mAh) | 10000mAh | 15W | 27W | 約250g | 107x70x20mm | 高出力、ディスプレイ搭載 |
| Anker | MagGo Power Bank (6600mAh) | 6600mAh | 15W | 20W | 約187g | 109x67x18mm | バランス型、スタンド付き |
| CIO | SMARTCOBY Pro SLIM 35W | 5000mAh | 15W | 35W | 約143g | 98x67x12mm | 超薄型、高出力 |
| CIO | MB-QI2-10000 | 10000mAh | 15W | 35W | 約215g | 108x68x19mm | 高出力、スタンド付き |
| Belkin | BoostCharge Pro Power Bank | 5000mAh | 15W | – | 約142g | 94x64x17mm | Apple Store取扱、高品質 |
| Belkin | BoostCharge Pro Power Bank | 10000mAh | 15W | 20W | 約240g | 97x65x23mm | 高品質、スタンド付き |
| TORRAS | Ostand MagSafe Power Bank | 10000mAh | 15W | 20W | 約220g | 110x70x17mm | 多機能リングスタンド |
| Anker | 321 MagGo Battery (PowerCore 5000) | 5000mAh | 7.5W | 12W | 約129g | 94x64x15mm | Qi対応、コスパ重視 |
※Qi2対応ではないモデルも比較対象として含んでいます。 ※製品の仕様や価格は変更される場合があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
【大容量10000mAh】旅行やヘビーユースに最適な安心モデル3選
まずは、スマホを約2回フル充電できる、頼れる10000mAhモデルからご紹介します。
1. Anker MagGo Power Bank (10000mAh)
モバイルバッテリーの王道Ankerから登場した、Qi2対応のハイスペックモデルです。
- Qi2で15W、USB-Cで最大27Wの超高出力
- バッテリー残量や充電状況がわかるスマートディスプレイを搭載
- パススルー充電にも対応
- 折りたたみ式のスタンド機能付きで動画視聴にも便利
まさに全部入りの決定版。少し価格は張りますが、性能に一切妥協したくない方におすすめです。有線ではMacBook AirなどのノートPCにも充電できるほどのパワフルさを誇ります。
2. CIO MB-QI2-10000
日本のガジェットメーカーとして人気のCIO。デザイン性と機能性を両立した製品が魅力です。
- Qi2で15W、USB-Cで最大35Wの高出力
- バッテリー残量を1%刻みで表示するデジタルディスプレイ
- 本体充電も最大30W入力に対応し、スピーディー
- カメラに干渉しにくいデザインと、使いやすいスタンドが特徴
Anker製品と同様に非常に高機能ですが、よりミニマルで洗練されたデザインが好みの方はこちらがおすすめです。
3. TORRAS Ostand MagSafe Power Bank 10000mAh
スマホケースで有名なTORRASが開発した、ユニークなスタンド機能が光るQi2対応モデルです。
- Qi2 15Wワイヤレス充電に対応
- 360°回転可能な多機能リングスタンドを搭載
- 縦置き、横置き、さらにはスマホリングとしても使用可能
- スリムなデザインで持ちやすさも良好
特筆すべきは、その強力で自由自在なリングスタンド。動画視聴やビデオ通話が多い方にとって、これ以上ないほど便利な一台となるでしょう。
【薄型・軽量5000mAh】日常使いに最適なコンパクトモデル3選
次に、毎日の持ち運びに便利な、薄型・軽量な5000mAhモデルをご紹介します。
1. CIO SMARTCOBY Pro SLIM 35W
薄型Qi2モバイルバッテリーの決定版とも言えるのが、CIOのこのモデルです。
- 厚さわずか12mmという驚異的な薄さ
- Qi2 15W、USB-C最大35Wと、薄いのに超高出力
- 重量も約143gと非常に軽量
- パススルー充電にも対応
スマホと重ねてもほとんど厚みが気にならないため、ポケットに入れて持ち運びたい方に最適です。この薄さでこの出力は、まさに技術の結晶と言えるでしょう。
2. Belkin BoostCharge Pro Power Bank 5000mAh
Apple公式ストアでも取り扱われるなど、品質と信頼性で定評のあるBelkinのQi2対応モデルです。
- Apple製品との親和性が高い、洗練されたデザイン
- Qi2 15W出力に対応
- 折りたたみ式のキックスタンドを搭載
- 過充電や過熱を防ぐ高度な安全機能を搭載
派手さはありませんが、質実剛健な作りと高い安全性で、長く安心して使える一台です。iPhoneユーザーで、メーカーの信頼性を重視する方には特におすすめです。
3. Anker 622 Magnetic Battery (MagGo)
こちらは厳密にはQi2対応ではなく、**MagSafe互換(最大7.5W)**のモデルですが、その薄さと使いやすさから根強い人気を誇ります。
- 厚さ12.8mm、重量約142gと非常にコンパクト
- 折りたたみ式のスタンド「MagGo」が非常に優秀
- 豊富なカラーバリエーション
- Qi2モデルに比べて価格がリーズナブル
「15Wの高速充電は不要だけど、マグネットでくっつく手軽さとスタンド機能が欲しい」という方には、今でも十分選択肢に入る優れた製品です。
人気メーカーから選ぶ!CIO・Belkin・Ankerのブランド別特徴
どのメーカーを選べば良いか迷っている方のために、代表的な3社の特徴をまとめました。
- CIO(シーアイオー)
- 特徴: 大阪に本社を置く日本のメーカー。クラウドファンディングを活用し、ユーザーの声を反映した先進的で尖った製品を多く開発しています。「かゆいところに手が届く」ような、高機能・多機能な製品が魅力です。
- おすすめな人: 最新技術をいち早く試したい方、デザイン性と機能性の両方を求める方。
- Belkin(ベルキン)
- 特徴: アメリカの老舗周辺機器メーカー。Appleとの関係が深く、Apple Storeでも多くの製品が販売されています。シンプルで高品質、そして何より安全性を重視した製品作りが特徴です。
- おすすめな人: 製品の品質や信頼性、サポート体制を重視する方、iPhoneとのデザインの親和性を求める方。
- Anker(アンカー)
- 特徴: モバイルバッテリーや充電器の分野で世界的なシェアを誇るトップブランド。高品質ながらもコストパフォーマンスに優れた製品を数多くラインナップしています。製品の種類も豊富で、初心者から上級者まで、誰にでも合う製品が見つかります。
- おすすめな人: どのメーカーにすれば良いか迷っている方、コストパフォーマンスと信頼性のバランスを求める方。
従来の「Qi」対応モバイルバッテリーはもう古い?
ここまでQi2対応モデルを中心にご紹介してきましたが、「じゃあ、今までのQi対応モバイルバッテリーはもうダメなの?」と思う方もいるかもしれません。
結論から言うと、用途によっては今でも十分選択肢になります。
Qi対応ワイヤレスモバイルバッテリーのメリットは、Qi2対応モデルが出揃ってきたことで価格が安くなっている点です。マグネット機能が不要な方や、ワイヤレス充電対応のイヤホンなど、低速でも問題ないデバイスを充電する目的であれば、安価なQi対応モデルを選ぶのも賢い選択です。
しかし、これからスマートフォンのメインの充電方法としてワイヤレスモバイルバッテリーを購入するのであれば、充電速度、効率、利便性のすべてにおいて優れたQi2対応モデルを強くおすすめします。
まとめ:Qi2対応モバイルバッテリーで、ワンランク上の快適なスマホライフを!
今回は、次世代のワイヤレス充電規格「Qi2」に対応したモバイルバッテリーについて、選び方からおすすめ製品まで詳しく解説しました。
最後に、この記事のポイントをもう一度おさらいしましょう。
- Qi2はマグネットで固定でき、15Wの高速充電が可能な新しい国際標準規格。
- 選ぶ際のポイントは「容量(5000mAh/10000mAh)」「薄さ・軽さ」「パススルー機能の有無」。
- Anker、CIO、Belkinなど、人気メーカーから高性能なモデルが続々登場している。
- 自分のスマートフォンの使い方やライフスタイルに合わせて選ぶことが最も重要。
ケーブルの抜き差しや、充電中の位置ズレといった小さなストレスから解放されるだけで、日々のスマートフォンとの付き合い方は驚くほど快適になります。
ぜひこの記事を参考にして、あなたにぴったりの一台を見つけてください。そして、Qi2がもたらす未来の充電スタイルを、一足先に体験してみてはいかがでしょうか。
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