外出先でスマートフォンの充電が残りわずかになり、「まずい、充電が切れる…」と冷や汗をかいた経験は誰にでもあるのではないでしょうか。そんな絶体絶命のピンチを救ってくれるのが、私たちの身近にあるコンビニエンスストアです。
しかし、いざコンビニでモバイルバッテリーを探そうとすると、「値段はいくら?」「買ってすぐに使えるの?」「そもそも買うべきか、借りるべきか?」といった様々な疑問が浮かびます。
この記事では、そんなコンビニのモバイルバッテリーに関するあらゆる疑問を解決します。主要コンビニ(セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン)で購入できる製品の値段や特徴から、便利なレンタルサービスの使い方、さらには安全性やおすすめメーカーまで、この記事を読めばすべてが分かります。
この記事でわかること
- コンビニで売っているモバイルバッテリーは買ってすぐ使えるか
- セブン、ファミマ、ローソンごとのモバイルバッテリーの値段と種類
- 購入とレンタル(貸出)、どちらがお得か
- 安全なモバイルバッテリーの選び方と、信頼できるおすすめメーカー
急な充電切れで困ったときに、最適な選択ができるよう、ぜひ最後までご覧ください。
コンビニでモバイルバッテリーを入手する2つの方法【購入とレンタル】

急な充電切れの際、コンビニでバッテリーを確保する方法は大きく分けて「購入する」と「レンタル(貸出)する」の2つがあります。それぞれの方法にメリット・デメリットがあり、状況によって最適な選択は異なります。ここでは、それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。
【購入編】値段は?すぐ使える?セブン・ファミマの商品を比較
まずは、コンビニの店頭で販売されているモバイルバッテリーを購入する方法です。最大のメリットは、一度購入すれば自分のものになり、繰り返し使える点です。
コンビニのモバイルバッテリーは買ってすぐ使える?
結論から言うと、コンビニで販売されているモバイルバッテリーのほとんどは、購入してすぐに使えます。
これらの商品は、緊急時の需要を見越しているため、あらかじめある程度(多くは50%~80%程度)充電された状態でパッケージングされています。そのため、購入してすぐにケーブルを繋げば、スマートフォンの充電を開始できます。
ただし、満充電ではない場合が多いため、あくまで応急処置用と考え、後でモバイルバッテリー本体をしっかりと充電しておくことをおすすめします。
主要コンビニ(セブン、ファミマ、ローソン)の取扱商品と価格帯
コンビニ各社で取り扱っているモバイルバッテリーは、店舗の在庫状況によって異なりますが、主に以下のような特徴があります。
| コンビニ名 | 主な取扱メーカー/ブランド | 容量の目安 | 価格帯の目安 | 特徴 |
| セブン-イレブン | 多摩電子工業, anker | 5,000mAh ~ 10,000mAh | 2,000円 ~ 5,000円 | オリジナルブランド商品や人気メーカー品をバランス良く取り扱い。ケーブル一体型など便利なモデルも。 |
| ファミリーマート | オズマ, AXES, cheero | 5,000mAh ~ 10,000mAh | 2,000円 ~ 4,500円 | ファミマ限定カラーのモデルや、薄型で持ち運びやすい製品が充実。 |
| ローソン | 多摩電子工業, オズマ | 5,000mAh ~ 10,000mAh | 2,000円 ~ 4,000円 | シンプルで使いやすいベーシックなモデルが中心。一部店舗ではキャラクターデザインの商品も。 |
補足:容量(mAh)の目安
- 5,000mAh: スマートフォンを約1回~1.5回フル充電できる。コンパクトで持ち運びやすい。
- 10,000mAh: スマートフォンを約2回~3回フル充電できる。少し重くなるが安心の容量。
コンビニのモバイルバッテリーは割高?どこで買うのが一番安い?
緊急時に非常に便利なコンビニのモバイルバッテリーですが、価格面ではどうでしょうか。
正直なところ、家電量販店やAmazonなどのオンラインストアと比較すると、コンビニの価格は割高であると言えます。これは、24時間365日いつでも手に入るという「利便性」が価格に上乗せされているためです。
価格比較の目安
| 購入場所 | 10,000mAhの価格目安 | メリット | デメリット |
| コンビニ | 3,000円 ~ 5,000円 | いつでも買える、すぐ使える | 割高、品揃えが少ない |
| 家電量販店 | 2,000円 ~ 4,000円 | 種類が豊富、店員に相談できる | 店舗に行く手間、営業時間 |
| オンラインストア | 1,500円 ~ 3,500円 | 最も安い、種類が非常に豊富 | 届くまでに時間がかかる |
もし時間に余裕があり、少しでも安く購入したいのであれば、オンラインストアや家電量販店のセールを狙うのが最も賢い選択です。しかし、「今すぐ充電が必要」という状況では、多少割高であってもコンビニで購入する価値は十分にあります。
【レンタル編】もっと手軽に!「ChargeSPOT」などの貸出サービス
「今日1日だけ乗り切りたい」「モバイルバッテリーを所有したくない」という方には、レンタルサービスがおすすめです。コンビニの店頭に設置された専用スタンドから、手軽にモバイルバッテリーを借りることができます。
レンタルサービスの概要とメリット・デメリット
日本で最も普及しているのが「ChargeSPOT(チャージスポット)」というサービスです。セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンをはじめ、駅や商業施設など全国各地にバッテリースタンドが設置されています。
【メリット】
- 圧倒的に安い: 短時間の利用なら数百円で済む。
- 手軽: アプリでQRコードを読み取るだけで借りられる。
- どこでも返せる: 借りた場所と違うスタンドにも返却できる。
- 荷物にならない: 必要な時だけ借りるので、普段持ち歩く必要がない。
- ケーブル内蔵: 3種類(USB-C, Lightning, Micro USB)のケーブルが本体に付いているため、手持ちのケーブルがなくても安心。
【デメリット】
- 返却の手間: バッテリースタンドを探して返却する必要がある。
- 長時間利用は割高に: 長時間借り続けると、購入した方が安くなる場合がある。
- スタンドの空き状況: タイミングによっては貸出中や満杯で返却できない場合がある。
- アプリの登録が必要: 初回利用時にアプリのダウンロードと決済方法の登録が必要。
利用料金と使い方
ChargeSPOTの料金体系は時間制で、非常にシンプルです。
| 利用時間 | 料金(税込) |
| ~ 30分未満 | 165円 |
| 30分以上 ~ 6時間未満 | 330円 |
| 6時間以上 ~ 24時間未満 | 480円 |
| 24時間以上 ~ 48時間未満 | 660円 |
| 以降24時間ごと | +330円 |
| (最大)120時間まで | 3,600円 |
| ※料金は2025年現在の情報です。最新情報は公式サイトでご確認ください。 |
【基本的な使い方】
- アプリをダウンロード: App StoreまたはGoogle Playで「ChargeSPOT」アプリをインストールします。
- アカウント登録: 電話番号で認証し、支払い方法(クレジットカード、PayPay、d払いなど)を登録します。
- スタンドを探す: アプリのマップで近くのバッテリースタンドを探します。
- QRコードをスキャン: スタンドにあるQRコードをアプリで読み取ります。
- レンタル開始: スロットからモバイルバッテリーが自動で出てきます。
- 充電する: 内蔵ケーブルでスマートフォンを充電します。
- 返却する: アプリで空きのあるスタンドを探し、空いているスロットに差し込むと返却完了です。
購入とレンタル、どちらが良いかは一概には言えません。頻繁に充電切れを起こす方は購入、たまにしか困らない方や荷物を増やしたくない方はレンタルが向いているでしょう。
後悔しない!安全なモバイルバッテリーの選び方とおすすめメーカー

モバイルバッテリーは、内部にリチウムイオン電池を搭載した精密な電子機器です。選び方を間違えると、発火や爆発といった重大な事故につながる危険性もあります。コンビニで手軽に買えるからこそ、最低限の安全知識は持っておきましょう。
安全性のチェックポイントは「PSEマーク」と「保護機能」
安全なモバイルバッテリーを見分けるための、最も重要なポイントは2つです。
1. PSEマークの有無
**「PSEマーク」**は、電気用品安全法で定められた安全基準を満たしていることを示すマークです。日本国内でモバイルバッテリーを販売するには、このPSEマークの表示が法律で義務付けられています。
コンビニで販売されている製品は、基本的にこのPSEマークを取得しているため、安心して使用できます。逆に、ネット通販などで極端に安い海外製品を購入する際は、このマークがあるかを必ず確認してください。PSEマークのない製品は、安全性が保証されておらず非常に危険です。
2. 過充電・過放電防止などの安全機能
信頼できるメーカーの製品には、以下のような多数の安全機能が搭載されています。
- 過充電保護: バッテリーが満タンになったら自動で充電を停止し、劣化や発熱を防ぐ。
- 過放電保護: バッテリーを使い切りすぎるのを防ぎ、寿命の低下を防ぐ。
- ショート(短絡)保護: 万が一回路がショートしても、電流を遮断して発火を防ぐ。
- 温度保護: バッテリーが高温になった場合に、自動で機能を停止する。
これらの機能が備わっていることで、私たちは安全にモバイルバッテリーを使うことができます。
コンビニで買うなら?信頼できる取り扱いメーカー
コンビニでよく見かけるモバイルバッテリーのメーカーも、これらの安全基準をクリアした信頼できる企業です。
- 多摩電子工業株式会社: 1976年設立の日本の老舗メーカー。カー用品やスマートフォンアクセサリーを長年手掛けており、品質と安全性に定評があります。
- 株式会社オズマ: こちらもスマートフォン関連アクセサリーを多く手掛ける日本のメーカー。デザイン性に優れた製品も多いです。
- 株式会社AXES(アクセス): 多様なデザインのスマートフォンアクセサリーを展開する日本の企業です。
これらのメーカーは全国のコンビニで広く採用されている実績があり、安心して選ぶことができます。
【日本製も】安全性で選ぶ!人気のおすすめメーカー3選
もし今後、コンビニでの応急処置だけでなく、長く使えるメインのモバイルバッテリーを購入するなら、以下のメーカーが特におすすめです。世界的に評価が高く、安全性と性能を両立しています。
1. Anker (アンカー)
アメリカの企業ですが、元Googleのエンジニアたちによって設立され、日本でも絶大な人気と信頼を誇ります。高性能なチップと多重保護システムを搭載し、業界トップクラスの安全性を実現しています。品質に対して価格がリーズナブルなのも魅力です。
2. cheero (チーロ)
大阪に本社を置く日本のメーカーです。可愛らしい「ダンボー」のデザインで一躍有名になりましたが、その中身は高品質な電池セルと徹底した安全設計が施されています。日本の企業ならではの厳しい品質管理が魅力です。
3. maxell (マクセル)
日立マクセルから分社化した、電池や記録メディアの老舗として知られる日本のメーカーです。長年培ってきた電池に関する技術とノウハウを活かした、高い安全性と信頼性が特徴です。万が一の際のサポート体制も安心です。
これらのメーカーは、いずれも独自の厳しい安全基準を設けており、安心して長く使える製品を提供しています。
まとめ:コンビニのモバイルバッテリーは緊急時の強い味方!
今回は、コンビニのモバイルバッテリーについて、購入とレンタルの両面から徹底的に解説しました。
- いますぐ必要で、今後も使うなら「購入」
- 価格は2,000円~5,000円程度で、買ってすぐに使える。
- セブン、ファミマ、ローソンなどで手軽に入手可能だが、ネット通販よりは割高。
- 今回だけ乗り切りたい、荷物を増やしたくないなら「レンタル」
- 「ChargeSPOT」なら30分165円からと非常に安価。
- アプリで簡単に借りられ、どこでも返却できる手軽さが魅力。
- 安全性は最優先でチェック
- 「PSEマーク」の有無は必ず確認する。
- 長く使う一台を選ぶなら、Ankerやcheero、マクセルといった信頼できるメーカーがおすすめ。
スマートフォンの充電は、今や私たちの生活に欠かせないライフラインの一部です。いざという時に慌てないためにも、コンビニという選択肢を知っておくことは非常に重要です。ご自身の状況や利用頻度に合わせて、最適な方法を選び、スマートなスマホライフを送りましょう。
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